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調査士までの道のり

年金担当 2

対象者になかなかめぐり合えないうえ、業務成果の一向に上がらない私へ支店内からの視線も辛いものがありましたが、こういった方々の少しでもお役に立ちたい、また、これしきのことで音を上げていては、戦争で苦しい思いをして私達に世代をつないでくれた方々に申し訳ない、少しでも恩返ししたい、というような思いが、活動を続ける原動力となりました。

そんな活動を続けているうち、少しずつ調査対象が出てきました。その一件一件を社会保険事務所に調査依頼を申請した数ヶ月後、とうとう貰い忘れ年金が出てきたのです。

今まで貰っていない年月の年金については、一括支給されるので、数十万円から多い方では500万円超の方もありました。そして、それ以降の年金については上乗せされて支給されるのです。実際通帳に入るまでは、こちらも半信半疑でした。(何分机上の知識だけでしたので。笑)

受給後も驚き体験はありました。

受給された方がお礼にきて下さるのですが、中でも一人のおじいちゃんは支店の全員(用務員さんも含めて)に南部鉄瓶を下さったのでした。このおじいちゃんの一括受給は、500万円ほどあったと思いますが、私達へのお礼の残り全てを近くの神社に寄付されたのです。私は、失礼ながらおじいちゃんの質素な暮らしぶりを拝見していましたので、支給された年金で冬の寒さをしのげるものでも買ってくれるかな、と思っていたので、全く恐れ入ってしまいました。

おじいちゃんの心を満たしてくれるのは、物なんかではなかったのです。どうしても物欲を求めがちな自分に喝を頂いた思いでした。私が足を向けて寝られない方のお一人です。

私が労金を退職してからも、この時の方々はいつも年賀状を送って下さいました。その義理堅さには、敬服いたします。

あんなこんなの短い期間でしたが結果としては、一括受給分を定期預金に、また年金受給の口座をご指定頂き、労働金庫の新たなお客様を増やすことが出来ました。

終了直後は、自己満足でしかありませんでしたが、労働金庫全国紙の取材を受け客観的に評価を頂けた事で、意味のある成果を挙げられたという確認が出来ました。

それまでの業務は、担当部分の業務についてマニュアルに沿って行なうものでしたので、何もかも自分で計画決定していくこの経験は、独立開業する上で大変役立ちました。